「手に職がない」と感じる20代が抱えている、言葉にならない引っかかり
20代で「手に職がない」と検索した方は、今すぐ困っているわけではないのかもしれません。仕事はそれなりに回っているし、明日どうにかなるわけでもない。それでも、AI や業界の変化のニュースを見るたびに、胸のどこかが少しざわつく。
私にも、似たような時期がありました。今の仕事で身についたものが、ほかの場所でも通用するのかが分からない。求人を眺めても自分に何ができるのかよく分からず、何も決めずに閉じる。そんなことを何度か繰り返していました。
「手に職がない」という言葉は、資格や専門の技術がない、という意味だけではないように思います。その奥にあるのは、「自分がこれまでやってきたことに、名前がついていない」という心もとなさではないでしょうか。毎日こなしている仕事はある。けれど、それを人に説明できる形では持っていない。だから、ほかで通用するのかどうか、確かめようがないのです。
この記事では、その引っかかりがなぜ一人ではほどけにくいのか、そして、ほどくための方法のひとつとして「人に相談する」という選択肢を紹介します。
自分に身についているものが、自分では見えにくい理由
一人で考えても答えが出ないのは、考える力が足りないからではありません。いくつかの理由が重なって、見えにくくなっているのだと思います。
ひとつめは、毎日やっていることほど「当たり前」になってしまうことです。仕事の段取りを組む、人のあいだに立って話をまとめる、ミスが起きないように確認の手順を工夫する。こうしたことは、続けているうちに本人にとっては普通のことになり、「身についたもの」として数えなくなります。
ふたつめは、比べる相手が「分かりやすい専門性」になりやすいことです。ニュースや SNS で目に入るのは、名前のついた技術や資格の話が多いものです。それと並べると、名前のついていない自分の経験は、何もないように見えてしまいます。
みっつめは、答えを先に探してしまうことです。「何を身につければいいのか」から考え始めると、調べるほど選択肢が増えて、かえって決められなくなります。私も、調べるほど「こうすべき」が増えて、自分が何を望んでいたのか分からなくなったことがありました。
そして最後に、考えが二択に寄りやすいことです。実際には、今の仕事を続ける、今の職場で役割を広げる、別の道を考える、と道はいくつもあります。けれど一人で考えていると、「このままか、辞めるか」を行き来するだけで止まってしまいがちです。
足りないのは行動力ではなく、自分を外から見てくれる視点なのかもしれません。
転職を決めていなくても話せる、キャリア相談という場所
外からの視点を借りる方法のひとつに、20代・30代向けのキャリアコーチングがあります。ここで紹介するのは、転職を決めていない段階から相談できるサービスです。
一人の担当者が約 3 ヶ月、自己理解から入社後まで伴走する仕組みになっています。費用は最後までかかりません。採用企業からの成功報酬で運営されているためです。
申し込みの流れは、次のとおりです。
1. LINE で友達追加をする
2. 面談の日程を決める
3. 面談を受ける
相談の場では、たとえば次のようなことを整理できます。
- これまでの仕事で、実際に何をしてきたのか
- その中で、自分が当たり前だと思っていたことは何か
- この先の働き方で、何を大事にしたいのか
一人では名前をつけられなかった経験も、人に質問されながら話していくと、言葉になっていくことがあります。整理したことは、転職するかどうかに関わらず、今の仕事を続けるときや、今の職場で役割を広げたいと考えるときにも手がかりになるはずです。
また、転職そのものだけでなく、住居や家族、お金といった生活面の相談もできます。仕事の不安は、暮らしの不安とつながっていることが多いので、まとめて話せるのは心強いところです。
「まだ何も決めていないのに、相談していいのだろうか」と迷う方もいると思います。私も以前、同じ理由で申し込みの画面を閉じたことがありました。けれど、このサービスは転職を決めていない段階からの相談を前提にしています。決めていないこと自体を、そのまま話題にしてよい場所です。
相談する前に知っておきたいこと
良い面だけでなく、気にしておきたい点もあります。
相談の途中で、求人の紹介もあります。今は転職を考えていない方には、少し落ち着かなく感じられるかもしれません。その場合は、まだ決めていないことを最初に伝えておくと、話を進めやすくなると思います。
また、約 3 ヶ月の伴走が前提なので、一度だけ話を聞いてみたい方には、長く感じられることもありそうです。担当者との相性もあります。
合わないと思ったら、続けなくて構いません。向こうも仕事として相談を受けているので、遠慮する必要はありません。
「手に職がない」のもやもやを、まず話してみるという選択
「手に職がない」と感じているときは、何を身につけるかを決める前に、今の自分に何があるのかを確かめるところから始めてもいいのだと思います。
ちょっとでも気になっているなら、相談してみるのもひとつの方法です。費用は最後までかからないので、話してみてから、続けるかどうかを決めれば十分です。
「何がしたいか分からない」から、「自分で選んだ」と言える転職へ【キャリナビ】
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もちろん、今すぐでなくても大丈夫です。この記事を読んで、自分の仕事を少し振り返ってみるだけでも、もやもやの形は変わってくるかもしれません。動きたくなったときのために、こういう場所があることを覚えておいてもらえたらと思います。
